ぬくもりとは


大好きな先生の声を聞いた。出会ったのは16歳の頃だったか。温かくて気取らない喋り方は変わっていない。母の事を伝えてまた連絡することに。なんだか力が抜けてしまった。明日の仕度をしてぼんやりする。お見舞いのお返しを東京駅で5つ買って新幹線に乗り、向こうの駅で夜食と酒を仕入れて実家へ。まあ、なんとかなる。思い立って銭湯へ。湯船もカランのお湯もぬるくて温まらない。番台に座ったお婆ちゃんは90歳近いと思われる。ずーっと小銭を数えていた。