半世紀とは


川島雄三監督『特急にっぽん』1961年。12時半に東京駅を出発した特急こだまが大阪に着くまでの6時間半の物語。フランキー堺は車内食堂のコック役が似合う。ウエイトレスの団令子、スチュワーデス(こういう職業あったのね)の白川由美の対比がおもしろい。朝出勤した彼女たちは、まずシャワーを浴びて着替えてから朝礼、そして勤務。なにしろ6時間半だから昼食が済んだら夕食の準備、無事大阪駅に着けばもうへとへと。めまぐるしい一日が終わる。今ではたった2時間半の距離なのか。食堂車って憧れだったなあ。