走る!奔る!ハシル!


伝説其の一。
他劇団に客演した際、楽屋でコーラの缶をちびちび舐めている姿を目撃される。
中身は47度のジンだったらしい・・・。(虹色冒険家の言)

伝説其の二。
旅公演先の楽屋でウイスキーの小瓶を発見される。
中身はやっぱりジンだったらしい。(当人自白)

伝説其の三。
公演終了後、二次会場所のラーメン屋でギョウザをたべながらビールを飲んでいた際、グラスを握り潰したらしい。
その後の彼女の言葉は「ごめんなさい」だが、明らかに反省の色なし。(虹色冒険家たちが力説)

伝説其の四。
マチネのある日に遅刻!
主宰から鉄拳が飛ぶ。理由は前の晩にあった。
酔っ払い二人組で妄想に追い掛けられ逃走中、力尽きてどこかのアパートの階段下に宿泊。
勿論、野宿だ。(第三次演劇団演出助手の言)

伝説其の五。
第三次演劇団解散公演でのこと。
浅草六区のテント芝居、アングラを知らない世代の最後のアングラである。自分のシーンを勝手に書き替えたものの、見せ場のところで、
「ここはワンダーランド!」
と云うはずが、目の前が真っ白になって
「ここはゴールデン街!!」と云ってしまった。
主宰の流山児が頭を抱えたらしい‥‥。
やはり、彼女には新宿ゴールデン街がよく似合う。

伝説其の六。
解散公演終了後、テントでの宴会も盛り上がっていた頃、
流山児が「おい、なぎさ、ツマミがないぞ」と一言。
彼女は劇団の全財産の入った金庫を片手に、ふらふらと深夜の浅草の街に消えていったそうな‥‥。
その後、彼女が何を手に入れて戻ってきたかは不明である。
因みに、当時彼女は田原町のカプセルホテルに連泊していたらしい。
そこが満員で、連れ込み宿に潜り込んだことも立証されている。
(当時入ったばかりの新人の証言による)

彼女の伝説はまだまだつづく・・・