鮮烈とは


映画三昧な一日。ゴダールの『男性・女性』1966年/『彼女について私が知っている二、三の事柄』1967年。あれほど刺激的だった言葉の数々がもはやちっとも心に響いてこないのはどうしたことか。加藤泰『日本侠花伝』1973年。監督お気に入りの任田順好(沢淑子)がおかしすぎてなかなか物語が進まない。この女優『みな殺しの霊歌』でも妖しい中国人を演じていてどこかひっかかる。監督の愛人だったらしい。前年にNHK朝のドラマ『藍より青く』でデビューした真木洋子がヒロイン女侠客を骨太に演じているが任田が出ている間は影が薄い。ところでこのドラマは山田太一脚本で、テーマ曲「耳をすましてごらん」の本田路津子の歌声は印象的だった。そんな昔話ばかりでごめんください。