星の人とは


これを書いてるのは10月10日。彼女の逝去を知らされて数日間、現実と向き合うことができなかった。世界でいちばん素敵な人が逝っちゃった。30年以上前に劇団で千葉の民宿に行き、夜浜辺で花火をした時のこと、座長の3歳の息子に花火を奪い取られて「え〜ん、え〜ん」と泣きじゃくる無邪気な彼女は童女のように可愛かった。家具が一切ない渋谷のアパート、テーブルは皮のトランク、朝食に作ってくれた蕎麦の薬味が缶詰のうずらの卵で驚くほどおいしかった。毎年誕生日の朝に届くバースデーカードは宝物だ。わたしたちの人前式で立会人をしてくれたのが昨日のことのよう。白のパンツスーツがよく似合ってた。さよならRomiさん。ガンバったね。