初雪とは


朝四時、外を見たくてたまらないのに起き上がれない。こたつで温まってから玄関を開ける。思った通りの銀世界、深々と粉雪が舞っている。すでに7cmほど積もっていた。どんどん雪の粒が大きくなり、俄に辺りがうるさくなってきた。七時すぎに雨に変わっていくらかの積雪を溶かしてくれたのはありがたい。長靴で溶けた雪を蹴散らして道を確保し、ほっとして二度目の風邪薬を飲んで横になる。うとうとしていると力強い雪掻きの音が聞こえてきた。斜向いの娘さんが一人でがんばっている。頼もしいな。