冷笑とは


意外と気づかなかったこと。クリント・イーストウッドが1930年生まれの91歳なのは薄々知っていた。監督もしくは出演作品は70本くらい、そのうち50本以上は観ている。2018年の「運び屋」では思いがけず麻薬の運び屋を引き受けてしまう90歳の主人公役で、全てを失った老人が最後に家族の大切さに気づくという粗筋は陳腐だが、かなりシニカルな映画だ。ハイスクール時代は速い車と尻軽女にしか興味がなく、そのまんま歳を取ったような彼は実のところ苦労人でアメリカで一躍有名になった「ダーティハリー」の頃すでに41歳。そりゃ長生きしたいよ。これが最後の出演作かと思ったら日本で今年公開の「クライマッチョ」があった。吃驚。