好物とは


いっぱい忘れ物をしているうちに四月も終り。家の前は万年草がぐんぐん背丈を伸ばして黄色い花をつけている。朝夕の水やりは甘やかしすぎじゃなかろうか。精神的に不安定な日々がつづき、食料の調達もままならない。ずいぶん久しぶりに八百屋で山盛りの野菜を買う。南瓜を煮て、小松菜を茹で、大根と蒟蒻とがんもと厚揚げを煮た。わたしの好物は里芋の煮っころがしで、その汁をかけてご飯を食べるのが特に好きだったことを思い出す。いつか出汁をひいて作ろう。