止まるとは


その瞬間をいつもわたしは憶えてないのだけれど、じわりと鋭い痛みが腰を覆い尽くしてペリカンのように歩く。ぎっくり腰というのは、あっいたたたた!となるものじゃないんだ。よほど神経が鈍いのか、痛みにドンカンなのか。とにかくてきぱきとは動けないし、背筋をしゃんとすることもできない。もういいや、寝ていよう。それもつらいのだけれど、頭を使うのも面倒なほどやはりつかれているんだな。