戦略とは


一日を通して雨もしくは曇予報がもはや策略のひとつだった。朝からまぶしいばかりの快晴。もくもくと入道雲が空の青さを引き立てている。おかしいだろ、どう考えても。局地的な雨に注意と軌道修正したものの、かんかん照りなのに気のせいか道路に雨の跡がついただけだった。もうほんとうにこの国はおわってる。選挙に行ってくれるな、ということ。結果は明らかだ。午前七時に投票所で記入する時に愕然としたのは「鳥越俊太郎」この五文字を間違えずに書けるだろうか。このわたしですら手が震えた。手練手管にたけたあの二人の名前はひらがなだった。寒気がする。