日の出とは


寒い夜が明け、富士山がくっきりと顔を出した。庭の草むしりをしてトイレに入るとオシッコが赤茶色。冷凍みかんを食べる。隣の奥さんが車を出してくれたのでティッシュペーパーなど有りったけ積んで母に会いに行く。2ヶ月前よりはるかに血色がいい。相変わらず部屋は乱雑だが生来の明るさを取り戻したのか。蒸し暑い部屋、洗濯と掃除と衣類の整理、5時間ぐるぐる駆け回り、兄と一服してから施設を出た。静岡駅の立ち食い鮨に飛び込んで生ビールとまぐろとツブ貝、生き返る。高速バスに乗り込むと一番後ろの席で赤ん坊が泣き続け、3時間半まんじりともできない。夜9時にわたしの街に着き、頂き物の小まんじゅうを焼き鳥屋さんに届けて一杯。達成感に酔いしれてやけに饒舌、空腹も忘れて飲む。